ディズニー・チャンネルで初めて同性愛を扱うドラマがケニアで放送禁止に

米ディズニー・チャンネル初となる同性愛のキャラクターが登場することで話題を集めている人気青春コメディ「アンディ・マック」が、東アフリカに位置するケニア共和国で放送禁止になったことが明らかになった。

10月末にアメリカで放送されたシーズン2第1話で、シーズン1から登場していたキャラクターがゲイであることをカミングアウトした「アンディ・マック」。同作は、トゥイーン(8~12歳)が、自分はどんな人間なのかを見つける過程を描いた物語で、シーズン2はゲイであることを友達に打ち明けた少年の葛藤と成長も描かれることになっている。

欧米のメディアは、子供向けのディズニー・チャンネルの番組にゲイ役が登場したことを称賛。しかし、ケニアでは「ゲイが出てくるから」と「アンディ・マック」の放送を禁止した。

米Varietyは、ケニアの映像等級審査機構の会長エゼキエル・ムチュアの「ケニアでゲイが出てくる番組を放送しようと試みる時、必ず法律の壁に突き当たることになる」という声明を紹介。「ホモセクシュアリティは、ケニア国民的な価値観に反することになるのです」と説明したと伝えた。

エゼキエルはFacebookにも「映像等級審査機構は、有害な内容を含む映像からケニアの子供達を守るという責務がある」という声明文を投稿。「ゲイが出てくる番組はケニアでは放送しない。以上!」と、考えを変えることはあり得ないことだと断言した。

ケニアはこれまでにも子供向けの番組を、ゲイに関する内容だとして放送禁止にしている。カートゥーン(アニメ)さえもダメで、「LGBTを宣伝しようとする思惑を持った退化的で異様なメッセージが伝わってくる」として、これまで7作のカートゥーンが放送禁止となっている。

ディズニー・チャンネル史上初、同性愛をテーマにしたストーリーが放送

2017年10月31日