ディズニー映画の悪役として代表的な存在でもあるマレフィセントの娘が主人公のディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー「ディセンダント」。2015年に大ヒットを記録した前作に続き、日本では2017年10月21日(土)19:30~21:30他に「ディセンダント2」が初放送される。今作の放送に先駆け、監督を務めたケニー・オルテガが来日を果たした。
オルテガは、映画「ハイスクール・ミュージカル」や「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」など、数多くの名作を生み出した大物プロデューサーだ。
さらに日本においては、1995年にDREAMS COME TRUEの全国ライブツアー「DREAMS COME TRUE WONDERLAND 1995」に演出家、振付師として参加するなど、長年、多岐にわたって活躍し続けている。
そんなオルテガに、TVグルーヴはインタビューを実施。テレビ映画「ディセンダント2」やその制作秘話、さらにはディズニーについて、一つ一つの質問に対しユーモアを交えながら、とても情熱的に語ってくれた。
——「ディセンダント2」はどのような作品になっていますか?前作との違いや見所を教えてください。
今作を制作するうえで、ファンの声はとても重要なものだったよ。「二作目が見たい!」と言われていたし、みんなが続編に向けて興奮しているのを知っていたから、ファンの期待に添えるように、さらには予想を超えられるように、と思って作ったんだ。今作から参加した新しいキャストたちは、作品に大きなエネルギーをくれた。今作ではそれぞれのキャラクターがもつ「対抗心」がポイントになっていて作品のドラマ性を高めてくれているよ。
—–ディズニーの悪役は人気が高いですが、監督にとってのヴィランの魅力とは?
人間っていうのは誰もが悪役のように「悪」の部分をもっていると思うんだ。ふつうは多くの人がそういった部分を見せないようにするんだけど、ヴィランたちは我慢しないでダークな自分を表現するんだよ。だから、そんな生き方がある意味自由で楽しそうに見えるから魅力的なんじゃないかな。僕が思うにヴィランっていうのは心に傷をもっているんだ。裏切られたり、疎外された経験から、「自分にも意見があるんだ!」ってことを知らせたいのさ。悪事をするのは彼らなりのストーリーや理由があってのことなんだよ。
—–好きなヴィランは?
男性なら(「ピーター・パン」の)フック船長、女性なら(「101匹わんちゃん」の)クルエラ・ド・ビルかな。フック船長は、派手で、船を持っているし何より手のフックが大好きなんだ!クルエラに関していえば、犬でできたコートもお気に入りだし、行動も邪悪で悪役としての深みがあると思う。
—–「ディセンダント」には多くの素晴らしい楽曲が登場しますが、製作には監督も関与しているのですか?
そうだね。音楽は物語を前に進める役割を担っているところがあるから、脚本に添うことが重要だよね。だからまずは私と脚本家とディズニー・チャンネルで話し合って、曲を手掛ける作詞家や作曲家たちにも「この曲には何が必要なのか」を共有して伝えているんだ。音楽で物語を伝えることに重点を置いているよ。
—–振付師もなさっていますが、「ディセンダント」の仕事をする際に大切にしていることは何ですか?
今から撮影するシーンはどんな意味を持っているのか、を考えること。その意味が分かってきたら、次はどうやってそれを表現できるのかを模索するんだ。ちなみに振付師として仕事をしている時も、監督としての自分は常に横にいるよ。逆の場合も然りだね。
—–監督や振付師として幅広く活躍されていますが、夢を実現させるためにしてきたことはなんですか?
自分は本当に幸運なんだ。いままで多くの人から指導やインスピレーションを受けてきたから、出会いに感謝していると同時に、そうした経験は常に自分の中で大切に守っているよ。ジーン・ケリー、マイケル・ジャクソン、ディズニー作品とかね。
—–ずばり「ディセンダント3」はありますか?
(イスをまわして手をクロールのように動かして、おどけながら) たぶん、ね! ファンのみんなが「もっとディセンダントたちの冒険を見たい!」と支持してくれたら、かな。本当にファン次第だよ。
今日は本当にありがとう。感謝しているよ。
(インタビュー終わり)
「ディセンダント2」放送情報
「ディセンダント2」ディズニー・チャンネルにて日本初放送!
10月21日(土) 19:30~21:30
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